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特殊清掃とは?-事前に知っておきたい特殊清掃のアレコレ-

「特殊清掃」というコトバ、聞いたことがありますか?
このコラムを読んで下さっている皆様はきっと、「聞いたことあるけど、どんなことをするのか分からない」「特殊清掃を依頼する前に知識をつけておきたい」など、どこかで「特殊清掃」というコトバに触れたことがあり、興味を持っている人が多いのではないでしょうか。
 今回は特殊清掃についての基本的な知識や作業内容について書いていきたいと思います。

1. 特殊清掃とは?

 日常使用による汚れをキレイにする一般的な清掃に対して、特殊清掃とは一般的な清掃では落としきれない汚れや臭いを特殊な薬品と機材を使用して徹底的に清掃することを指します。
一般的な清掃では落としきれない汚れや臭いってなに?と思いますよね。
例えば・・・
◇ゴミ屋敷の片付けや生ゴミ臭
◆長年に渡り建物に染み付いたペット臭
◇自殺や孤独死現場に残る体液や腐敗臭
◆大量発生してしまった害虫(ハエ・ゴキブリなど)

などが挙げられます。このような汚れや臭いをキレイに除去するのが特殊清掃です。
 また、最近ですと「コロナウイルス」対策のための除菌作業などを請け負う会社もあるようです。
このような現場を原状回復することが主な業務となります。

2.特殊清掃は本当に必要?


 特殊清掃が必要かどうかの判断はどうすればよいのでしょうか。
それは、「自分では手に負えない」そう感じたら、すぐに特殊清掃会社に依頼すると良いでしょう。
 例えば「ゴミ部屋」の清掃では、一見するとゴミを建物外に出してしまえば良いと考えがちですが、ゴミの全体量が把握できない状況下で、強烈な生ゴミ臭が充満しているなか1日中作業するのは相当気が滅入ると思います。
 また、建物に染み付いたペット臭は市販の薬剤では落ちないことがほとんどです。何回もご自身で消臭作業をするくらいならプロにお任せしたほうが良いケースもあります。

 そして「こんなときは迷わず特殊清掃会社に依頼してほしい!」ということがあります。それは、自殺や孤独死など人が室内で亡くなってしまい時間が経過している場合です。人は亡くなってから約72時間を経過すると体に変化が現れ、建物を傷つけてしまうケースが多くなります。
この72時間という数字は、筆者が各特殊清掃会社へのヒヤリングを基に算出した数字です。人は亡くなると、皮膚や各穴から体液が流れ出します。お葬式などに行かれた際、ご遺体の鼻の穴やお口に綿が詰めてあるのを見たことがある方も多いと思います。そして同時にご遺体がドライアイス等で冷やされているでしょう。季節や気温にもよりますが、この時間を超えると体の腐敗により体液が出てしまい、フローリングや壁紙に影響がでます。その体液は時間とともにフローリングの下まで染み渡っていることがあるため、ご自身でフローリングの上の体液を拭っただけではのちのち悪臭に悩まされてしまうことがあります。
 こういった現場で一番気をつけなければいけないのが「感染症対策」です。腐敗により、正体不明の菌が室内にはウヨウヨいます。故人が持病をお持ちであればなおさらです。防護服やマスク等を着用せずにご自身で清掃したことにより、なんらかの病気に感染してしまうことも有りえますので、すぐに特殊清掃会社に依頼することをおすすめします。

3. 特殊清掃の作業ステップとは?

 今回は特殊清掃依頼で最も多い、孤独死や自殺など人が亡くなったお部屋の特殊清掃の作業ステップについて説明していきます。

1.消臭・害虫駆除
 まずは、作業できるレベルまで消臭していきます。同時に大量発生した害虫を駆除します。最初の段階で害虫駆除をしないと、人の出入りにより菌を持った害虫が室外で出てしまい二次被害が起こってしまいます。

2.不用品処分
 体液のついた家具・雑貨類などを室外へ運び出します。不用品は処分され、個人情報書類や金品などはご遺族様へお渡しとなります。

3.汚れの除去
 ご遺体のあった場所の壁や床などの汚れを落としていきます。フローリング下まで汚れているケースがあるので、現場で確認しながら徹底的に臭いの根源を除去します。

4.除菌・消臭
 汚れが取り除けたら最終消臭と除菌作業となります。専門の薬剤やオゾン脱臭剤などを噴霧して臭いを取り除いていきます。この段階では薬剤の臭いが強いので、数日室内環境を落ち着かせてから最終的に臭いチェックとなります。

4.まずは特殊清掃会社に連絡を!

 先にも述べたように、特殊清掃を必要とする現場、特に人が亡くなってしまったような部屋への入室は感染予防のためにも原則控えましょう。
多くの特殊清掃会社が相談やお見積りを無料で対応しています。現場見積や簡易消臭までを無料でおこなう会社もあります。
特殊清掃が入らなければいけない現場の依頼者様は心身ともに疲弊していることが多くあります。そんなときはご自身ですべてを対処しようとせずに、「プロに頼る」ということも大切ですよ。

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